置き方を変えたり形を変えたりしても重さは・・・

3年生は理科「もののおもさ」の最後の授業を行いました。
前回はアルミホイルを使って形を変えたり置き方を変えたりして重さを調べていました。
今回は、各グループに1つ、150gの粘土を用いてそれらを調べました。

最初に問題「ねん土は、おきかたや形を変えるとおもさはかわるのか?」に対する予想を立て、仮説をノートに書いていました。
【予想ア】変わらない(同じ)・・・21人
【予想イ】変わる ・・・・・・・・・4人

自分の考えをもった後、隣の席の友達と自分の予想や仮説を伝え、聞き合った後、お互いに話し合っていきました。

ペアで話し合っています。

ペアで話し合っています。

ペアで話し合っています。

ペアで話し合っています。

そして、自分のグループ内で話し合いました。
話合いの後、再び自分の考えを向き合う時間を取りました。
友達の予想や仮説を聞いたことで、予想や仮説を変えたくなったり、自分と同じようなことを考えていることに気が付いたり、予想は同じでも仮説はバラバラだったりすることに気が付き、そのことをノートに書きました。

いよいよ実験です。
台ばかりの上に粘土をいろいろな置き方でおいてみたり、同じグループで粘土を等分し、それぞれ様々な形を作って最後に台ばかりの上に置いたりしていました。
いずれも同じ150gとなったことに子供たちは驚いていました。

やっぱり150gだ!

な~ん、変わらんよ!

こんなに形を変えても150gです。

縦に重ねていっても150gです。

この単元の最初に学んだ「同じ大きさ(体積)であっても重さが違うものがある」ということの活用として、次のようなことにチャレンジしてもらいました。
三つの無色透明な液体を500mLのペットボトルに用意しました。
「水道水」「濃い食塩水」「うすい食塩水」であることを子供には伝えました。
同じ体積ではありますが、重さが違うことは子供たちにとっては分かっていることでした。
(同体積で比べると、ペットボトルの自重込みの重さは「濃い食塩水(約670g)>うすい食塩水(約620g)>水道水(約570g)」となります。)
それらの液体をペットボトルに軽い順に入れていくと、下から「濃い食塩水」「うすい食塩水」「水道水」と三つの層ができるはずです。
子供たちもうなづきながら聞いていました。
そこで、食用色素で色を着け、本当にそうなるのかどうなのかやってみることにしました。
「濃い食塩水・・・緑色」「うすい食塩水・・・赤色」「水道水・・・黄色」としました。

頭で分かってはいるけれども、本当にそうなるのかどうか、やってみなければ分かりません。
子供たちはこの活動を楽しんでくれたようでした。

スポイトを使って、ゆっくりと入れています。

何度かやるうちに、三層に分かれました。

三層に分かれました。

また、三つの層に分かれたものをペットボトルごとゆっくり回転させても、重たい緑色が一番下、赤色が中、黄色が一番上のままでした。

一回転させても・・・

休み時間にも大勢の子供たちがこの活動をやっていました。

「先生、このままおいておいても混ざらないんですか?」

と聞く子がいたので、そのまま理科室に置いておき、給食後に見に来るように伝えました。
(ペットボトルの中身は、三つの層に分かれたままでした。)